構想・見積

北斗機械へお話をいただくテーマは様々あります。
既にお客様が基本構想をつくり、明確な製造要求仕様として出てくるものもあれば、製品（それも開発中）の図面だけで設備を考えてくれ、というものまで・・・
お客様と直接話をしながら、そういったご要望を形にしてゆきます。
具体的には、構想仕様とか、構想図などを作成し、構想を元に原価を算出し、お客様への見積書を提出します。
広い知識、深い技術、高い交渉力が求められる仕事です。

生産計画

仕事を受注すると、その設備を製作してゆく生産計画を立案します。
北斗機械の仕事は全て、オーダーメイドで、設備によって設計や製造に必要な時間も異なり、設計が採用する部品の納期も、部品によって様々です。その中で、現在の負荷状況や、部品市場の納期状況を考慮しながら、出荷までの計画を立ててゆきます。場合によっては「先行手配」といって、図面もできていない時点で手を打って行く判断も加えてゆきます。
表には出ないけど、仕事を回す上で管理の元締めになる業務です

機構設計

北斗機械の社名にも入っている「機械」を設計する仕事です。
生産設備はどんどん複雑化・システム化しているため、最初の機構設計段階で、設備全体の構成や、動作、運用方法までも検討し、必要なユニットに分解し、さらに、個々のユニットにかけられるコストを考慮しながら設計計画図を作ってゆきます。
作業は3D-CADを使って行うことが多く、現在北斗機械ではI-CADを標準ツールとして使っています。
自分の頭で考えたことを、図面として表現し、それが製造を通して形になって動いてゆく、クリエータの面白さが実感できる仕事です。

制御設計

「機構設計が設計したカラクリを動かすソフトづくり」
これが従来の制御設計のイメージでしたが、今やＩＴ・ＤＸの時代、制御設計の仕事はとてつもなく広がり、深くなり、複雑化しています。設備動作のプログラミングはもちろんの事、インターフェースを介して人に優しい設備にしたり、ネットワークでデータベースと対話したり・・・設備を動かすソフトは数十万ステップになることもしばしば。それを全てオリジナル開発してゆきます。
動かす対象は生産設備でも、コントロールしている仕組みは最先端技術のかたまり。先端技術志向の人は大歓迎です。

調達

北斗機械で作る設備は、少ないものでも数千個、多い場合は10万個を超える部品で構成されますが、それを1点1点調達してゆきます。調達作業はシステム化されていてコンピュータがやってくれますが、重要なのは１点１点調達先も異なり、価格・納期も差が出てくるところ。設計から出てくる部品手配依頼書の図面や仕様や型番を見ながら、価格や納期を交渉して発注先を決めて行く仕事です。
予算計画に納期や価格が合わない場合は、設計へ差し戻して変更してもらうこともあります。
世の中の景気が良くなると入手し難い部品が出たり、最近のコロナ騒ぎでは原材料が無いので部品ができないとか、その時その時の社会事情にも精通している裏方さんの仕事です。

材料管理

モノづくりのなかで、調達と並んで近年特に重要となっているのが「材料管理」です。
必要な時に、必要な物を、必要な数だけ集めて行く、しかもそのための在庫は一切持たずに・・・・という、モノづくりの無理難題を担当する仕事です。
北斗機械では、モノの調達先と、それを必要とする組立場所のどちらも多様化していて、最近では海外調達や海外の現場へ発送なども多数出てきています。
複雑な物の流れをルール化してゆく整理整頓頭と併せ、緊急対応突発対処の機転の効く行動力、これが北斗機械材料管理のキーワードですね。

組立

「設計図を基にして、機械を組立て、配線・配管していく」とは言うものの、北斗機械の仕事はほとんどが開発1号機。図面に表現できていないことも多くあります。回路図はあっても、配線・配管経路などは決まっていないことも多いです。
部品一点一点の状態を確認し、場合によっては修正を加えながら、組立図から組立手順を想定し、部分ユニットを組立し、本体に搭載し、計測器などを使いながら相関関係を調整し、組みあがったら配線・配管をしてゆく。
その小さな作業一つ一つを細心の注意力と、熟練の手のでこなしてゆくことで、信頼性の高い設備になります。
誠実、勤勉、ストイックそんな言葉がふさわしい仕事です。

調整

メカが完璧に動作し、ソフトのバグが無かったとしても、生産設備はそれだけでは動きません。生産設備には、そこを流れる製品があります。その設備を使う作業者の方がいます。ソフトがインストールされて動作できるようになった後、実際の製品を流して動きを調整してゆきます。設計段階では解らなかった使い勝手も、お客様の声を聞きながら動作改善したり、安全対策を追加したりします。最近では画像処理を用いた工程も増え、現場で実際に流れてくる製品に合わせて条件をチューニングしてゆくことも必要になっています。
お客様目線に立った仕上げで、設備をお客様のところへ送り出す最終責任とメーカプライドを背負った仕事です。

立上

北斗機械の製品は、店頭販売や工場出荷渡しは一切ありません。北斗機械の工場を出荷した後、お客様の現場で動かして、実際の製品を流して確認します。
立上のために現場に行く技術者は、自分たちで製造した設備のことだけでなく、製品のこと、生産現場の事情、お客様の声などもお聞きしながら立上を行って行きます。
「北斗機械では、納入した設備がセールスマン」と言っているのはここから来ています。

検収

受注時にお約束した機能が満足していることを、お客様に確認していただいて、検収完了、なのですが、北斗機械の仕事では、検収作業の中で、実際に使っていただく方へ使い方をトレーニングする、とか、実際に製品を流しデータを取得し（エビデンスデータといいます）設備の機能確認が一過性ではないところまで確認してゆきます。
実際の製品を流してみて初めて出てくる問題点もありますが、問題なく生産できるところまでお付き合いしてゆく、という　ソリューション提供　が検収と考えています。